築18年程の在来戸建住宅のトイレで起きた水漏れトラブルとについて、タンク内の部品交換による修理の事例をご紹介します。お客様からトイレで水漏れしている音がするので詳しく見て欲しいというご相談の電話を頂きましたので、お客様宅にお伺いしてトイレを見させて頂きました。17年程使用しているトイレで、数年前に別の業者さんに水漏れ修理をしてもらったとのことでしたが、また漏れるようになったというお話でした。水漏れの状況を詳しく調べるためにお客様宅へお伺いしました。タンクの中からポタポタ音がしていましたので、タンク横にある壁から出ているアングル止水栓で水を止めてタンクのフタを取り外して中を確認しました。フタがない状態で再びアングル止水栓を開けて様子を見ていると、水道から水を補充したり補充を止めたりを調節しているボールタップという部品からポタポタ水が滴って止まらない状態だということがわかりました。しかし、ボールタップはとても綺麗な状態で、数年前に修理した時の領収書を見せて頂くと、やはり前回ボールタップを新しいものに交換されていました。数年でボールタップが劣化するとは思えませんので、別の要因が考えられます。再度止水栓を閉めて、15分ほど放置してみました。するとタンクの中に溜まっていた水の水位が半分くらいに減っていました。じっと見ていてもわからないくらいの水漏れですが、タンク内の水が常に少しずつ抜けてしまっていることにより、タンクの水位が下がり、水の不足を感知したボールタップが少しずつ水道から水を補充し続けていたということになります。この水漏れの原因は、タンクの底面にある水の出口部分を塞いでせき止める役割のゴム製の玉、フロートバルブという部品の劣化によるものです。前回は水漏れを起こしていなかったので交換しなかったのでしょうか。フロートバルブを新しいものに交換して通水してみると、ポタポタは完全に止まりました。説明をしたり片付けをしたりで時間が経った後に再度漏れていないことを確認しました。フロートバルブやゴムのパッキンなど、給水・排水まわりで使用されている部品にはゴム製の物が多いですが、水道水に含まれる塩素の影響でゴムは少しずつ劣化して溶けたり崩れたりしてしまいます。手でさわると指が真っ黒になりますので注意してください、便器の水たまりの水面近くが黒ずむのも、カビだけが原因ではなく、水の中に溶けたゴムの黒い色素が含まれているからでもあります。経年劣化したフロートバルブを指で触ってみると、真黒な墨汁のように指に色が付きます。フロートバルブやボールタップといった部品は年数の経過と共に劣化してしまう消耗品で、耐用年数は7~10年前後と一般的には言われていますので、どちらかが不具合を起こした際には同時にセットで交換した方が良いかも知れませんね。本当はこのれは昔のトイレなので、今の節水タイプの便器に取り換えれば、水道代が安くなりますので、もちろん10万近くお金かかりますが、水道代が安くなりますのでだいたい4,5年で元が取れますので昔のタンクのご家庭は、現在の節水タイプにしてみてはどーでしょうか?
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