5年前位にに排水がつまってしまったことがあり、その時は草木の根っこが原因だったそうで、それかなりの年月が経っているとのことです。
トイレは1箇所のみということでしたので、トイレの状況をチェックしました。
トイレを流しても便器内に溜まってしまって水がすぐに引きません。
2階にトイレと洗面台とキッチン、1階には浴室がある建物で、キッチンやお風呂は問題無く流れているとのことでした。
ここ最近トイレの流れが悪く、水が無くなるまで水位が下がって、ガボガボと音がする時もあるとのことでしたので、便器の中ではなく排水管の方での詰まりの可能性が高いと考えられました。
まずは屋外の点検です
深いマスですが、長いバールを汚水に突っ込み、中をかき回して、マスの底や壁面など内部を探りました。
マスの出口付近は少し固めの感触のものがあり、それが出口を塞いでいる手応えだったので、バールでしばらくいじっていると少し水位が下がってきて、ゴゴーっと流れていきました。
下流側のマス内に別のバールをかませておいたので、バールに引っかかって残った詰まりの元凶が確認できました。
詰まり原因は、やはり草木の根っこのモジャモジャで、ハンドボールの玉よりも大きいくらいの塊になって直径10cmのパイプを完全に塞いでしまっていました。
このような石の排水マスは、今から20年位前まではよく用いられていましたので、石のフタが屋外に並んでいれば築20年以上だと判断できます。
このタイプのマスは、排水パイプとの接続部分にどうしても隙間が出来やすいので、そこから周りの植物の根っこが侵入して成長して詰まりを引き起こしがちです。
根っこの成長速度は植物の種類や排水の流れる量により異なりますので、家によって異なると言えますね。
2年でまた詰まってしまう程、成長が早い家もありましたし、5年以上無事な家もありました。
お庭に木も草も植えていないというお客様の家で、根っこによる詰まりに遭遇したこともありました。
今回のような大きさではなく、片手で持てる位の大きさのマスが一般的ですが、ご自身でフタを開けて中を確認する事ができるご家庭では、定期的に(1年に1回は)マスの内部を確認された方が良いです。
特別な道具も知識も必要ありません、フタさえ開けられれば。
異常(水の溜まり・根っこなど)に早く気づくことができれば、トラブルになる前に対処ができますし、ご自身で対処できる問題なら費用もかかりません。
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