一般在来工法の築20年くらいの戸建住宅で起きたトイレの水漏れポタポタチョロチョロトラブルについて、トイレの給水フレキ管交換作業の事例をご紹介します。お客様から、トイレで水漏れしていたので自分で直そうとしたら悪化してしまった(よくあります)ので見に来て欲しいというご相談を頂きました。さっそく、お客様宅にお伺いしてトイレの状況を見させて頂きました。トイレに向かって左側、タンクの下あたりにバケツが置かれていて、中には水が溜まっていました。給水管とトイレのタンクとをつなぐための、L字の給水パイプからの水漏れのようでした。止水をし、漏れが起きているパイプを取り外してみると、接続部分のパッキンは激しく劣化しており、硬化して触っただけでボロボロと崩れてしまう状態でした。今まで一度もトラブルもなく修理やメンテナンスもしたことがないというお話でしたので、およそ20~25年程ご使用になったということがわかりました。水漏れは直したいのだけれどできればお金をかけたくないとのことで、最低限のパッキンだけ交換することで何とかなりませんかとご質問を頂きました。確かにパッキンは再利用することは不可能なまで劣化しておりましたので、パッキン交換は必要最低限なのですが、既に長年使用されているパイプ側に問題が全くないとも言い切れませんので、パッキン交換で解決に至ることができるかどうかはお約束できないですけれども、パッキンを新しくして様子を見てみましょうとご提案しました。パイプの両端のそれぞれを新しいパッキンに付け替えて組み戻し、通水後、お客様とお話しながら様子を見ていましたが、5分程経過した頃にジワリと水が漏れて、バケツに水滴が垂れました。ナットをさらに増し締めして再びしばらく様子を見て、水が漏れなくなったようですので、今回の修理はここまでということになりました。パイプに問題がない状態であれば、ここまでシビアなナット部分の締め付けにはならないため、最初の取り付けの時点で漏れてしまったということはパイプ側にも問題があると思われます。できればパイプも新しいものに交換した方がよいと思ったのですが、パッキン交換で済ませたいというご希望でしたので、一週間程様子を見てもらい、再度水が漏れてくるようであれば、残念ですがパイプ交換も必要になることをご説明させて頂きました。そして、心配していた通り、後日ご連絡を頂き、再び漏れてくるようになったとのことでした。ご都合をお聞きして、再度訪問し、パイプとパッキンを新しいものに交換して無事修理は完了しました。例え一週間でもゴムのパッキンは再利用せず新しいものに入れ替えているのは、水漏れのリスクを一切残さないためです。小さなことですが、大事な事です。良くパイプが緑色っぽくなるとやはり金属も傷んでいますので交換した方がよいでしょうね。
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