ツーバイフォー工法の築12年程の一般戸建住宅の浴室にて起きた蛇口の水漏れポタポタトラブルについて、浴室の台付(下から立ち上がっているタイプ)蛇口の交換作業の事例をご紹介します。お客様から緊急修理のご相談を頂きました。詳しく状況をお聞きすると、お風呂場の蛇口でシャワーを止めることができなくなってしまっているようでした。別の修理屋さんに来てもらったそうですが、その日の内には直せないと言われてしまったそうで、他を探して当店のホームページにたどり着いたという経緯のようでした。別の修理屋さんがメーターボックスで建物全体の止水を行ったようなので、シャワーからの水は止まっているようですが、水道全てが止まっている状態ですので、トイレにも行けずお困りとのことでしたので、急いでお客様宅へ向かいました。現場へ到着し、状況を詳しく見させて頂きました。カウンターや浴槽のような台の部分に設置される、台付きタイプと呼ばれる蛇口でした。シャワーと止水、カランの切替えハンドルが付いていて、回転させることで切替えができるはずなのですが、ハンドルが非常に軽く、空回りしている感触でした。分解して内部を確認すると、切替バルブという部品の軸がすり減ってツルツルになってしまっていて、どこにも噛み合うことができずに空回りしているという事がわかりました。切替バルブを交換することで修理は可能ではありますが、全てメーカーの全ての蛇口の部品となると車には収まりきらない量になるため、よく使用される部品を中心に用意はしているのですが、残念ながらこの蛇口用の切替バルブは持ち合わせていませんでした。あまり材料が出ることがないため、とは言え、量販店などで簡単に手に入る部品でもありませんので、切替バルブを交換するという修理方法の場合は、取り寄せて部品が到着し次第後日交換という流れになってしまいます。恐らく、前に訪問した修理屋さんもこの部品を持っておらず、同じような説明をしたのではないかと思います。この蛇口用の部品は持っていませんでしたが、この蛇口の同じタイプの後継機種は車に常備していましたので、蛇口本体を交換する方法であればその日の内に問題が全て解決するというお話をさせて頂きました。お客様は「うーん?部品交換ではやはりダメですか?」と。この蛇口には止水できる所がありませんでしたので、選択肢としては、お風呂の給水管と給湯管を加工して止水できるようにして、他の水道を通水してお風呂を数日我慢しながら部品の到着を待つか、全ての水とお湯を止めて我慢しながら部品の到着を待つか、蛇口本体を交換するか、・・・になってしまいます。12年ご使用で一度もメンテナンスをされてこなかったということでしたので、切替バルブ以外の部品も少なからず劣化や消耗しているはずですので、蛇口本体の交換にもメリットは十分にある状況でしたので、お客様は蛇口本体の交換をご希望されました。「すみません、ありがとうございまう」浴槽の裏側から取り付けられている蛇口なので、浴槽まわりを分解する(意外と大変)必要はありますが、交換作業は1時間程で完了できます。無事、水道全てが開通できて、お風呂もトイレも使えるようになったとお客様も安心されたようで、よかったです。
受付時間8:00~20:00